【爆走!三菱路線バス 前車を追い越し激走!】日本三菱FUSO製 バンコクの路線バス

 バンコクでどうしても乗りたかったバスがあります。日本の三菱FUSO製の大型ツーマン専用バス。30年近く運行し続け、引退も近いと記事が出ていました。バンコクには他にもいすゞや日野製の大型バスが多数活躍していますが、日本とは異なりフロントエンジンの車が多く、新しいエアコンバスはリアエンジンですが、AT車で面白味に欠けます。
 しかし、この日本製三菱FUSOの大型ツーマン専用バスは、リアエンジンで車体も日本の呉羽製によく似ており、FUSO好きの私は、是非、乗りたいと思っていました。


↓モーチット2(バンコク北)バスターミナルの一般路線バスターミナルに進入するFUSO



 2019年12月28日、モーチット2バスターミナル始発→136系統 クロントーイ車庫(営業所)行き。事前にネットの写真から、この136系統にFUSOが多く運用されているようだったので、狙いをつけての乗車です。
 始発で乗車し、タイ語の話せない私は、ジェスチャーで、写真を撮影して良いか?運転士さんにお尋ねし、「私は三菱が好きなんだ!」と英語で言うと、運転士さんも「お~そうか~」と理解して下さったようでした。 ツーマン専用車で最前部にも座席があり、いつもは車掌さんが着席されているようでしたので、3列目のシートに私は座りました。そして出発。消音機が壊れているようですが、やはりエンジン音は、三菱FUSO!良い音です。

↓ファラポーン駅地下通路に展示してあった「バンコクの都市交通の歴史」コーナーに展示されていたFUSOの新製時の写真

↑運転席パネル・ハンドル まさに三菱FUSOです。

 このバスの車掌は若い女性車掌さんで、運転士さんと楽しく談笑されながらの出発です。私は1972年生まれですが、幼少期、まだ日本にもツーマン専用バスが少し生き残っていました。車掌さんと運転士さんが楽しく談笑しながら運行というのは当時の日本と同じです。  


 しばらく走行すると、車掌さんが運賃収受で後ろに行き、最前部席が空くと、運転士さんが私に手招きで「どうぞ横に座って、撮影しなよ!」と、ありがたいご配慮。ツーマン専用バスの最前部席に着席できるのは「多分、45年ぶりぐらいだよな~」と嬉しさと懐かしさに浸る余裕もなく、東南アジアのバスらしく爆走開始!横入りしようとする一般車にはクラクションとエア音で警戒。(というか威嚇…_| ̄|○、まぁ本当は直進するバスの方に優先権はあるので、これがバンコクでは当然なのでしょう…。)


※クラクションはエアではなく、電気式の物に改造され、運転席右横に別スイッチが付いているようでした。

※この運転士さんはホイールパークブレーキを少し上下させることで発生するエア音を警戒用に使用していました。あれ?目的が違うような…?
 


 前が空くと一気に速度を上げ、前車の同じFUSOバスを追撃して激走開始!日本の穏やかな運転のバスに慣れていると、あまりの違いに驚きつつ、右手でビデオを握り、左手は急停車に備え、握り棒をしっかり握り、手に汗握る状況でしたが、東南アジアではこんな運転のバスが普通かも…。私が降車するバス停の案内も運転士さん自ら丁寧に教えて下さり、運転はちょっと?荒いけど、ありがたい運転士さんでした。 

↓車内は木製の床、夜になると白熱灯の室内灯が点灯する味のある空間…。




 タイはチップの文化のある国。私は降車の際、「冷たい物でも飲んで下さい。ありがとう!」と100バーツ紙幣(約350円)を運転席横に置きました。運転士さんも笑顔で喜んでおられました…。 楽しい一時を過ごさせて頂きました。ありがとうございます!


↓後部も呉羽車体によく似ている…。

同じ日にこの三菱製の路線バスに乗るため、いすゞ製のバスにも乗りました。


タイ バンコク 路線バス いすゞ製のフロントエンジン 49系統 タイ国鉄バンコク中央(ファラポーン)駅始発 モーチット2(バンコク北)バスターミナル行きの前面展望の動画です。
2019年12月28日撮影。
フロントエンジンなので、エンジン音が大きく響きます。




出発した途端に乗客を乗せたまま、バスは駐車。運転士さんは席を離れました。
しばらくして戻ってくると冷たい果物とドリンク剤2本を持って…。
運行しながら果物を食し、若い車掌さんにも勧めて「君も食えよ!」という感じ。
日本では考えられませんが、私はこの大らかな雰囲気は好きですし、バンコクは渋滞で有名な街、乗務員の皆さんは、休憩取れずに運行しているのではないかと思います。このバス30年前製造でエアコン無しですし、乗務員さんは水分補給して頂かなくては…。この運転士さんどんな場面でも冷静で、決してクラクションは使用せず(日本よりは荒いかもしれませんが…)安全運転でした。若い車掌さんにも気遣いされていて優しいお父さんなのでしょう…。
楽しい一時でした。ありがとうございました!





日野製のバスもまだまだ活躍しています。

フロントエンジン車なので、エンジン形式は日本では聞いたことがないAK!

鉄道好き亭主 台鉄からタイ鉄への旅

「鉄道好き亭主のぶらり旅」 https://internationalrail.exblog.jp/  の別館で、台湾鉄道旅行が好きな私が、新たに訪問したタイの鉄道やバス旅行記を掲載します。

0コメント

  • 1000 / 1000